テロメアの短縮につながる要因の一つに、タバコの煙、殺虫剤、毛髪染料、洗剤、ハウスダスト、鉛などの成分や、工場廃棄物、ゴミの焼却、石炭・石油など化石燃料の燃焼、大気汚染で発生する有害化学物質が関係していることが分かっていますが、とくに一酸化炭素やカドミウム、除草剤として使用されるアラクロール、メトラクロール、トリフルラリン、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸、殺虫剤のペルメトリン、トキサフェン、DDTが、テロメアの著しい短縮に関連があったという研究があります。
そのため、有害化学物質を減らすために、農薬を使わずに野菜などの食物を育てたり、オーガニック・オールナチュラルの洗剤やパーソナルケア製品を使う、天然成分の家庭用塗料を使用する、動物性食品や乳製品に含まれる脂質の摂取を制限するなどの工夫が必要となります。
また一方で、テロメアを長くしてしまう化学物質も存在しており、たとえばダイオキシン、フラン、ヒ素、粒子状物質(PM)、ベンゼン、ポリ塩化ビフェニル類(PCB)などがこれにあたります。これらのテロメアを長くする化学物質は、一見良い成分のように思われがちですが、無制御な細胞増殖やガン細胞の増殖と関連性がある場合があり、人体に有害な影響を及ぼす可能性があるので充分注意が必要です。
そして、これらの有害化学物質は体内に入り込むと酸化ストレスを引き起こすため、遺伝子変異が生じやすくなり、さらにガン細胞が増殖していくと言われています。
なお、有害化学物質が蓄積するとテロメアを短縮させる要因になるのですが、ガン細胞に関してはテロメアが長ければ次々と分裂増殖を繰り返し、ガン性の腫瘍を形成するケースもあるので、テロメラーゼを無作為に活性化してテロメアを伸長させてしまうような食品がもしあれば、危険な使用になるかもしれないので極力避けた方が無難であると考えられます。
ですので、正常で着実にテロメラーゼの働きを持続させるためには、運動やストレス管理、十分な栄養摂取、快眠など健康的な生活習慣を送ることが良い方法になるのではないでしょうか。
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(参考文献: 細胞から若返る! テロメア・エフェクト / Elizabeth Blackburn, Elissa Epel, 森内 薫, 2017)
(参考文献: 老化はなぜ進むのか BLUE BACKS / 近藤 祥司, 2009)