テロメアが短い人は、激しく怒ったり、悲観的すぎたり、他人に対して不信感を感じやすい、過食&過飲ぎみ、タバコの吸い過ぎ等の特徴があることが様々な大学の研究から分かっており、これらが行き過ぎてテロメアが極端に短くなると、細胞分裂のサイクルと自己複製を停止するよう合図が送られ、結果として細胞分裂が停止し、細胞がそれ以上新しくなることができず古くなり老化していく運命をたどります。
そして、老化した細胞が数十年かけて体内に蓄積され、その量が閾値を超えると疾患発生のスイッチが入り、ガンや肺の病気、心血管系疾患、糖尿病に代表される代謝異常による病気にかかるだけでなく、早死にする確率も高くなるとされています。
そのため、感情をプラス思考に持っていったり、食事バランスや量、禁煙などを心がけることでテロメアが短くなるスピードを遅くすることが大切になりますが、テロメアの平均的な長さは20代から75歳頃まで短くなるものの、テロメアの短縮はこの段階でストップし、75歳以降はむしろ長くなるということが追跡調査で判明しています。
(参考文献: 細胞から若返る! テロメア・エフェクト / Elizabeth Blackburn, Elissa Epel, 森内 薫, 2017)
(参考文献: 老化はなぜ進むのか BLUE BACKS / 近藤 祥司, 2009)