目次
1. 魚介・海藻類に含まれるオメガ3脂肪酸
2. 卵などに含まれるビタミンD
3. 大豆などに含まれるイソフラボン
1. 魚介・海藻類に含まれるオメガ3脂肪酸
テロメアを長くする食物として知られているものには、新鮮な野菜や果物、豆類・ナッツ類など、いわゆる一般的に健康維持に優れているものがありますが、それらの中でも特に魚介・海藻類が良いとされています。
そして、その魚介・海藻類でとくに注目されているのが青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸で、血液中にDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が多い人は、酸化ストレスや炎症が生じにくく、老化の速度がゆっくりしているということが様々な研究で明らかになっています。また、豆類やナッツ、海藻、果物、乳製品などを多く食べる人たちは、白血球のテロメアが長い傾向があり、テロメアの消耗を遅らせる要素の1つになっていることが推察されているようです。
2. 卵などに含まれるビタミンD
血液中にビタミンDが多く含まれるほど、死亡率は全般的に低下することも今では知られており、とくにビタミンDが豊富な卵やシリアル、牛乳、魚(サケやマグロ)などを食べることでこの栄養素を補うことができます。
3. 大豆などに含まれるイソフラボン
大豆食品はイソフラボンを豊富に含み、女性ホルモンに似た化学構造式を持っています。女性の老化原因の一つが「女性ホルモンの低下」である説があるほどなので、イソフラボンは老化予防という観点からも注目されており、日本の食材では納豆がビタミンKも一緒に摂取できるということで良いとされています。
* ビタミンKは、骨粗鬆症治療薬としても使われる成分です。
ただ、女性ホルモンが体内に多すぎるケースでは、月経周期を乱す原因になったり、乳ガンのリスクが高くなるという研究報告があるので、ほどよいバランスの量が必要とも言えます。
(参考文献: 細胞から若返る! テロメア・エフェクト / Elizabeth Blackburn, Elissa Epel, 森内 薫, 2017)
(参考文献: 老化はなぜ進むのか BLUE BACKS / 近藤 祥司, 2009)