Q.テロメアの長さは、本当に老化や寿命に関係あるのですか?
A.テロメアは老化で短くなり、消失した段階で寿命が来ることになります。
「テロメア」は、人間が持つ様々な細胞の遺伝情報が詰まっている、染色体(DNAとタンパク質の集合体)の末端にある粒子のことを言います。染色体自体は、遺伝子であるDNAにタンパク質が組み合わさったものですが、この端っこにある特殊なDNAの「テロメア」が、老化によって引き起こされる細胞分裂のたびに短くなっていくのです。そして、この「テロメア」が完全に消失した時が、その人の寿命ということになります。
また、「テロメア」の長さには生まれつき個人差があり、もともと長いテロメアを持っている人もいれば、短いケースもあります。しかし、たとえテロメアが長い人でも、その後の悪い生活習慣や食生活、精神的ストレスによる「活性酸素」などの働きによって短縮速度が速くなると言われています。